広島スポット紹介:サロンシネマ

広島でミニシアターというと、「サロンシネマ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
今回は老舗のミニシアターである「サロンシネマ」とその系列館「シネツイン」「八丁座」を紹介したいと思います。

「サロンシネマ」は、こいこん会場のアステールプラザから最も近く(徒歩14分 1Km強)にある映画館です。
元々は別の名前で直営封切り館として営業されていたそうですが、1971年にリニューアルして館名も「サロンシネマ」に変更。当初はいわゆる名画座として、名作の再映を中心とした上映がなされていました。
またもや個人的な思い出で恐縮ですが、今を去ること3X年前、ここで『時計じかけのオレンジ』『ファントム・オブ・パラダイス』の2本立てを観たのが、現在のわたしの映画好きの原点であることは確か。当時は(おそらく)現社長のお母様がモギリをなさっていて、受付の後ろの壁の黒板に上映予定が書かれていたのが懐かしく思い出されます。
(しかしこの2本立て、今にして思えばすごいな…)

1994年には再びリニューアルし、同じ建物にある別の劇場を「サロンシネマ2」としてオープンし、現在はミニシアター系の映画を中心に連日上映されています。

さて「サロンシネマ」と言えば【フィルムマラソン】について触れないわけには行かないでしょう。
【フィルムマラソン】は、25年以上前から続くオールナイト上映会で、その回数はなんと566回を数えます。
毎回テーマに沿った作品が選ばれ、上映の途中にはスタッフによる眠気覚ましのトークやクイズ大会も挟んでの上映会。『恐怖奇形人間』『皆殺しの霊歌』『フレッシュ・ゴードン』(フラッシュに非ず)『アタック・オブ・キラー・トマト』などなど、フィルマラでなければ観られなかった映画も数知れず。さすがにオールナイト上映での『惑星ソラリス』は辛かったけど。
2012/07/21の『フィルムマラソン566 市川雷蔵特集 7/17命日に寄せて』以降少しお休みされていますが、決してやめたわけではなくお休みしているだけとのことです。

上映作品はもちろん、映画を見る環境として大事な座席もサロンシネマの特徴の一つ。
「サロンシネマ1」はレザー張りのソファー(幅75cm)と広々の上、全席カウンターテーブル付き。
「サロンシネマ2」の方は、マツダ車(ユーノス800)のシートをアレンジしたもので、全席リクライニング機能付き、カップホルダー内蔵アームレスト有りというもの。
いずれも快適すぎて眠気を誘うという贅沢な愚痴が出るほどです。

「サロンシネマ」には「シネツイン本通り」「シネツイン新天地」と「八丁座壱」「八丁座弐」という4つの系列館(姉妹館)があります。

「シネツイン本通り」は1989年、「シネツイン新天地」は2005年にオープンした映画館で、いずれもその名の通り繁華街(本通り/新天地)近くにある個性的な劇場です。
「シネツイン本通り」は、多くのファッションビルが立ち並ぶ本通りと中の棚の間、地下にある映画館。ゆったりしたシートには両側に肘掛けがあり、全席小さなテーブルが設置されています。
「シネツイン新天地」の方は、歓楽街である新天地にあり、全席単独の肘掛けにはドリンクホルダーがついています。

「八丁座壱」「八丁座弐」は、広島市街ど真ん中、デパートの8階に2010年にオープンした映画館です。
「八丁座」の名前が示すように、こちらのコンセプトは「和」。江戸時代の芝居小屋をイメージしたということで、始めて入ったときは檜のいい香りに少し感動したものです。
こちらのシートも特注のオリジナルシート。一種類ではなく場所によってさまざまなシートが設置されていますが、どの席もゆったりしているのは共通しています。

ゆったりとくつろげる応接間のような「サロンシネマ」
これぞミニシアターというイメージの「シネツイン」
江戸時代にタイムスリップしたかのような「八丁座」
と、内装や雰囲気はそれぞれですが、そこで上映される作品はどれも一級品。
「知らない作品だけど、ここでかかるのならきっと面白いだろう」と観に行って、結果大満足だったという経験をなんども味わっています。
広島に来たのであれば、ぜひ一度体験してみて下さい。

序破急HomePage: http://www.saloncinema-cinetwin.jp/
(サロンシネマ1・2、シネツイン本通り、シネツイン新天地、八丁座の広島地場劇場運営会社)

 

 



広島SF大全4『紐育、宜候』

広島SF大全4『紐育、宜候』(光瀬龍)

 

 

(初出〈野生時代〉1983年3月号~9月号、1984年1月号~6月号 → 単行本 カドカワノベルズ 1984年9月)

『紐育、宜候』…「ニューヨーク、ようそろ」と読む。
単行本表紙に「昭和20年8月 日本の原爆搭載機がアメリカ本土へ出撃した! 太平洋戦争をめぐる迫真の歴史SF」と書いてある。これは「広島に原爆が落ちなかった世界」を描いた歴史改変小説なのだ。いわば、裏返された形での「広島SF」なのである。
笙子にかもめに元……光瀬作品でおなじみの「時間局員(タイム・パトロール)」たちが活躍するが、主人公は彼らではない。病弱な少年、千葉譲介である。
(この先、ネタバレあります。未読の方はご注意ください。)
徴兵され、出征した彼は、まず「新兵いじめ」に遭う。

夕食が終り、就寝までのわずかな自由の時間は、新兵連中にとっては地獄の時間だった。
「二等兵集れ!」
 一年前に入営している古兵たちは、しめし合わせて新兵たちをならばせ、その日の、彼らのわずかばかりの失敗に事寄せ、針小棒大に言い立ててチクチク責めはじめる。さんざん罵倒したあげくが、
「体を前に支え!」
 などとくる。床で腕立て伏せである。際限もなくやらせる。最初につぶれた者には、鉄拳の大盤ぶるまいが待っているから皆必死でがんばる。なさけないやらつらいやらで、床は汗となみだでびちょびちょになる。
「自転車漕ぎ、用意!」
 ときたら、二つ平行してならべられた机の間に入って両手で体を支える。
「はじめ!」
 で両足を床から離し、自転車のペダルを踏む要領で動かすのだ。
「それ、そろそろ坂になってきたぞ」
 と言われたら、両足を動かす。
「坂はますます急になった。頂上はまだまだ先だ!」
 必死に両足を動かすが、両手で体重を支えているのだから、何分もしないうちに両肩が激痛で耐えられなくなってくる。しぜん、足の動きが鈍くなる。
「この野郎! なまけるんじゃねえ!」
 必死になってがんばっている背中へ、竹刀や丸太ン棒が飛んでくる。
 ウグイスの谷渡りというのがあって、ならべられた寝台の間を、くぐったり上ったり、ひとつおきにくりかえしながら、寝台に上った時に、大きな声で「ホー、ホケキョ」とさけぶのだ。
 その間に、声が小さいとか、動作がおそいとか、さんざんになぐられ、小突かれる。
 こっけいとも悲惨とも言いようがない。
 それが中学生や高校生のような少年ならともかく、やる方もやられる方も二十代の、当時としてはもう十分に分別のついた連中だから、正視に耐えない愚劣で陰惨な雰囲気である。
 人権もへちまもあったものではない。そのような兵舎内の状態を、正そうとする上官もいなかったし、徹底して根絶しようとする軍幹部もいなかった。
 むしろ放置することによって、兵士の思考力を奪い、軍の組織の中に封じこめておこうとする政治的意図があったとしか思えない。(P110)

結構、長く引用したが、この後も、わざと沼にむかって行進させ、濡れねずみになってせき込みながらやっと這い上がってきたのを更に整列させて同じことを繰り返させるとか、自殺者への扱いの惨たらしさだとかの描写がえんえんと続くのだ。もちろん、発狂者もでる。食べものにまつわる話も酷い。
こうしたことが続くと、人は思考力を自ら放棄するようになる。命令を前もって察知し先回りすることによって被害を最小に抑えようとする。
さて、歴史改変で戦局が日本に有利に運ぶとなると、千葉譲介は救われるか?
それが、全く救われないところか、更に悲惨な状況に追いやられていくのだ。

「この爆弾は、マッチ箱の大きさで、大都会ひとつを吹っ飛ばす、という、例の爆弾である!」
 譲介は耳を疑った。――中略――
≪そうか! ついに、世界に先がけて日本がやったのか!≫
 ドス黒い興奮がわき上ってきた。  (P180)

言うまでもなく、この「例の爆弾」とは「原子爆弾」のことである。
千葉譲介は「原子爆弾」を落とす側の一員となり、これを搭載した爆撃機を操縦して、ニューヨークの上空に至る。そこで彼は知ったのは、自分は機密保持のために原爆爆発とともに消される運命にあるということだった。
1928年(昭和3年)生まれで、終戦を17歳で迎えた光瀬龍は、太平洋戦争のただ中で人格を形成した。彼が入院・休学を繰り返した「病弱な少年」であったことは『ロン先生の虫眼鏡』等でも語られている。また、光瀬龍の少年時代の本名は「千葉喜美雄」であった。『紐育、宜候』の主人公の姓が「千葉」なのは、そこから採られているのだろう。
それでは、この物語の主人公の名前はなぜ「譲介」なのだろうか?
譲介……「譲る男」という意味である。
征服の本質とは、実は相手に「譲らせる」ことにある。真に征服するとは、相手の意向を無視して要求に従わせることではない。むしろ、「譲る」という意志的な行為に相手を至らしめることこそ「征服」なのだ。これは、女性が強姦される場面を男性向けに描く時において、最も典型的に示される。過労死してしまう男性も、もちろん自分の意志で働き続けたのだ。
となれば、広島に原爆が落とされた我々の世界において、「原爆」という存在に征服させられたのは、日本ではない。むしろ、アメリカの方だ。
自らの意志で原爆を開発し使用した彼らは、原爆に自らを譲ったのである。
(宮野由梨香)

 



2012年内の広島スタッフ会議

2012年内の広島スタッフ会議は、下記の日程を予定しております。

11月11日(日) 13時~ アステールプラザ 4F 工作実習室

12月  2日(日) 13時~ アステールプラザ 4F 美術工芸室

12月16日(日) 13時~ アステールプラザ 4F 工作実習室

 

なお、予定は変更される可能性があります。
変更があった場合はTwitterにて報告させて頂きます。

こいこんtwitterアカウント:@koicon_sf52



コミックマーケット83

12月29~31日の3日間、「コミックマーケット83」が東京ビッグサイトで開催されます。
http://www.comiket.co.jp/

そして夏同様、当実行委員会の当選が決定しました。

場所は「29日土曜日 東2ホール S28a」

当日はチラシや申込用紙等の配布も行います。

そして、この冬の全国大会が終了すると2013年。
そしてこいこん開催の年。
2013年の広島では、4月19日~5月12日の間、「第26回 全国菓子大博覧会・広島http://www.kashihaku2013.jp/)」という大規模なイベントも開催されます。
広島県竹原市を舞台にしたTVアニメ『たまゆら』の2期目も放映予定です。
なんとなく広島が盛り上がってる気がしませんか?

ちなみに来年は巳年です。
いや、そんだけです。

現在、企画の募集準備や招待ゲスト等の調整を行なっております。
大会の情報は、年が明ければ、2013年になれば、次々と情報を公開していきます。
そのためにスタッフ一同頑張っております。
各情報等は、もうしばらくお待ちください。
「オレもスタッフとして手伝ってやるよ!」という勇者様がいらっしゃいましたら、公式サイトのフォームから連絡をお願いします。

 

ところで…

 

みなさん、参加申し込みはもうお済みですか?
参加費14000円(一般)は年内で終了。来年以降は、段階的に参加費がアップします。
今後も各地のイベントにお邪魔して、チラシや申込用紙の配布、参加申し込みの受付を行なっていきます。
また、公式サイトからオンライン申し込みができますので、そちらもご利用下さい。
http://www.koicon.com/ja/registration.html
というわけで、早めの申し込みをお願いいたします。



日本SFファングループ連合会議親睦会

こいこんの話ではないんですが、こんなメールが届きました。
来年初頭の日本SFファングループ連合会議親睦会は大阪に決まったようです。

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2013年の日本SFファングループ連合会議親睦会は、以下のとおり開催いたします。
久しぶりの大阪開催となりますので、みなさまお誘い合わせの上ご参加ください。
参加資格に制限はありません。
加盟団体以外の方でもSFが好きな方やSF大会に興味のある方は大歓迎です。

日時: 2013年2月10日(日)18時~11日(月祝)9時
会場: 吉野旅館
住所: 大阪市天王寺区上本町8-4-18
電話: 06-6771-4164
料金: 8,000円(当日徴収)、一泊・夜の軽食つき
締切: 1月31日(木)20:30
備考: 飲食物の持込は自由です。

お申し込みは下記リンク先の申し込みフォームをご利用ください。

https://pro.form-mailer.jp/fms/da5e6c8134495

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タイトルが長すぎたんで「ファングループ」だけ半角にしちゃった (・ω<)



11月の参加イベント

11月は
10・11日「はまなこん2012」
17・18日「GATACON2012 in 湯河原」
24・25日「雲魂弐拾四」
上記イベントにスタッフが参加し、チラシや申込用紙の配布、参加申し込みを行います。



紅葉情報

広島といえば「もみじ饅頭」。
もみじ饅頭といえば「宮島」。
宮島といえば「紅葉」。
と、意味不明な繋げ方をしたところで、広島の紅葉情報を。

数年前までは10月中旬から見頃を迎えていた紅葉も、ここ数年は11月近くまであまり色付かず。
10月中旬まで暖かい近年では、「見頃は11月初旬~」になってしまっています。
場所によってはすでに見頃を迎えていますが、半数はこれからが見頃。
宮島は、11月23日からの連休が丁度いい感じの予想になってますね。

広島県の紅葉情報 – 日本気象協会 tenki.jp
http://season.tenki.jp/season/kouyou/pref-37.html

ちなみに…

広島 / 紅葉情報2012-じゃらんnet
http://www.jalan.net/theme/koyo/hiroshima/

ここの情報にあるお寺の一つは”出る”っていう噂です。
ドコとかナニガとかは言いませんが”出る”っていう噂です。

 



MUTCON(ほぼDAINA☆CON21)

筆者がMUTCON(ほぼDAINACON☆21)に参加するのはこの会場に移ってからは初めて。 参加した人から色々話を聞いてはいたがいざ来てみると会場までの道沿いに展示していたオブジェに驚いた(^^;) 同時に着いた東京スタッフの人と一緒に会場まで歩いて移動したが 「入り口を抜けたらすぐですよ」 の意味は車に乗って来た場合の事と確認、2人でヒイコラ言いながら30分近くかかって 到着、あれはきつかった(^^;) 大会の方は立川三四楼さんの落語から始まりオープニングの後金曜会50周年の記念ケーキに ナイフを入れて祝い部屋企画がスタート。 私はもっぱらディーラーズで受付をしながら横のPXで繰り広げられるホットプレート企画 (要はホットプレートで焼いたり調理した物を皆で食べる) でできた料理を食べながら参加者の人たちと話をした後寝部屋で仮眠。 朝のエンディングでは司会の方は結局徹夜だったそうで、お疲れ様です(^^;) 帰りは会場のマイクロバスでリニモの駅まで快適な移動、行きの事を考えると本当に快適だった(^^;) リニモから地下鉄、JRと乗り継いで広島に到着。 MUTCONに参加した皆さん、お疲れ様でした。 そして参加申し込みをして下さった皆さん、ありがとうございました。

こんなオブジェが敷地内のあちこちに

MUTANTS50周年記念のケーキ

ご存じきしめん